バレンシアのギター製作者フランシスコ・パウ（1830-1890）によるマスター・ギター。.
フランシスコ・パウはギター製作一家の出身。父親の工房を継ぎ、最初は父親から学んだ。また、優れたギター製作者であるA.エルナンデス・カルボネルのもとで職人技を磨いた。.
フランシスコ・パウが製作したギターは、（バレンシアの多くのギターがそうであるように）見た目が魅力的なだけではない。音の面でも、当時のギター製作の頂点に属し、この時代の最高のマスター・ギターに数えられている。.
このギターの製作年代は1880年頃と推定される。5フレットのファン・ブレーシングと非常に精巧に作られたスプルース・トップを持つ、当時の絶対的な傑作である。当時まだ存命だったトーレスが製作したギターに非常によく似ている。.
素材は上質で、仕上がりは素晴らしく、装飾も見事だ。.
このギターには美しいスプルース・トップが使われ、バックとサイドには当時入手が困難だった高品質のローズウッドが使われている。黒檀の指板も、この楽器の質の高さを物語っている。.
ギターの外観は絶対的な喜びだ。繊細なインレイは独特で、この素晴らしい楽器の製作にどれだけの時間が費やされたことか。.
スケール長は637mm、ナット幅は50mm。.
ラージ・ボディと精巧に作られたトップ構造を持つこのギターは、サウンドの面でまさに驚異的だ。.
サウンドは力強く生き生きとしており、魅力と個性に溢れている。加えて、低音域と叙情的な高音域が素晴らしく、全音域にわたってすべての音に深みがある。.
このギターは驚くほど自己主張が強く、大きなコンサートホールでも間違いなく自分の力を発揮できる。.
しかし、非常に生き生きとしており、魅力と個性を備えた「親しみやすい」トーンを持っている。まさに傑出したマスター・ギターだ。.
この音質でこのコンディションのギターはなかなか手に入らない。.
このギターは、当時の偉大な名曲を本物そっくりに蘇らせる絶好の機会を与えてくれる。.
ギターは修復済みで演奏可能な状態！
